タイトルに惹かれて購入。
 ――してみたはいいものの正直拍子抜け。
 最初はなんかこう、もっと腐男子というものを描いたものだと思っていたので、読み終わった時に
「あぁなんだ。普通のラブコメじゃないか」
 ってなってしまったわけですよ。
 主人公、腐男子どころかオタクですらないし。
 作中の腐女子観もなんか微妙というか……。
 分からない人向けに用語解説やら概念説明的なものも挿入されますが、それも今ひとつ踏み込めていない感じ。
 例えば腐女子カップリングに萌えるのは分かった。
 でも、じゃあなんでカップリングに萌えるの? ってなるわけだ。
 カップリング萌えってのが関係性萌えであることを説明していない。
 美少年二人が並べばカップリングなんじゃなく、そこに関係性があって初めてカップリングなんですよ。
 それは仲の良い友達であったり、先輩後輩であったり、兄弟や或いは相反する間柄かも知れない。
 何にせよ、関係性とそれに伴うストーリーを妄想して楽しむのが801、BLであると思う訳です。
 そういう意味では描写不足は否めない。
 当然、そういう事を理解してる腐女子腐男子を読書層に据えた作品とは言い難いので最低限の事だけで十分。
 あくまで自分が望んでいた内容と合致しなかっただけという話。
 次巻以降の購入は未定。
 なんかもって腐った人達を生々しく描いた作品てないのかね?