つわけでサブマシンガン……ではなくスマガレビューもどき。
 ネタバレ注意。


 作品のキーワードは「魔女」「セカイ」「ループ」の三つかと。
 魔女とは?
 セカイとは?
 その問いに挑む手段として人生リベンジ(ループ)があるわけです。
 何度も人生をリベンジしながら様々な角度から二つの問いに向き合っていく。
 しかしながらその問いに一番近づけるのがただの人間である沖会長というのは面白いなと。
 いつだって奇跡を起こすのは人間で、セカイ観ですらぶち破れる。
 ヒロイン5人中、ルート中にセカイ観を覆すに至ったのは沖会長だけですし。
 そうして最終的に向かい合う問いの答え。
 んでもってこの作品の面白い所は、様々な人間が様々な悲壮な覚悟の下で行動してるのに、悲壮感が全くと言って良いほどに無いこと。
 むしろOPムービーなんかを見て分かる通りポップでコミカルなテンションで話は進む。
 だから見ている側は鬱な気分にならないし、素直に主人公達を応援できる。
 人生リベンジも、嫌な過去を払拭するためのものではなくて、ただ楽しい日常を続けたいという想いで繰り返される。
 失ったものを取り戻す=過去を見ているという構図じゃなくて失いたくないものを守る=未来を見ているという構図。
 だからひたすらに前向き。
 生きるのを止めたくないっていうあがきな訳だ。
 だって物語の結末はそういう事だ。
 死んでも良い、だけど死なない。
 そこにあるのは生への渇望であり未来への希望だ。
 プレイ後にすごい爽やかな気分になったのは久しぶりだったな〜などと思いつつ、以上レビューもどきでした。