バクマン

 夢を見る全人類にお勧め。
 まさしく夢に、ロマンに溢れた作品。
 マンガそのものをジャンルにして、それを熱い青春ストーリーにできるか、と驚嘆。
 そうなのだよ、夢を見ることは楽しいのだよ。そしてそれはどんな人間でも共有できる経験なのだ。
 それはどんな夢でも変わらない。歌手だろうが、芸人だろうが、漫画家だろうが。
 だから夢を追う主人公に感情移入できる。その熱を己の内に灯す事が出来る。
 自分もこうだ、こうであったという思いは夢を追い掛ける時の高揚をそのまま齎してくれる。
 しかし、夢を追い掛けるだけではなく、その先にあるシビアな現実もちゃんと描いている。
 自分より才能ある奴はいる。才能なくてもやってる奴もいる。挫折した奴だっている。
 こういうのがあるから尚面白い。
 だからこそロマンは燃える。
 故に面白い。問答無用に。


 ――皆さん、夢を見ていますか?