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純情ロマンチカについて。
1〜10巻まで読了。
とりあえず感じた事から。
エゴイストカップル好きだよエゴイストカップル。
ヒロさんも野分も可愛すぎるんだぜ。
ヒロさんなら抱ける。野分になら抱かれても良い。そんくらいは好き。
テロリストカップルも好きだ。年の差萌え。
んでまぁこっからは少し真面目な感想。
全体的にはやっぱり良くできたBLモノ。王道というか鉄板な展開、エピソードが盛り沢山といった所。
ネガティブな表現をするなら「当たり障りない」内容(BLというジャンル自体が当たり障りあるというのは置いといて)。
ぶっちゃけ受けの美咲を女の子にしても内容は大して変わらない(名前すら変える必要なし)。
無論BLならではのトラブルやキャラの苦悩もあるけど本筋は変わらないハズ。
当然だからといって「じゃあ少女マンガで良いじゃん」という訳じゃない。むしろ少女マンガだったらここまでニヤニヤ出来ない(少なくとも僕はね)。
BLだから面白い。そういう部分は確実にある。
例えば、さっき美咲は女の子でも良いとか言ったけど、でも実際そうしたら美咲のキャラが男勝りが過ぎちゃって読者の感情移入は難易度が上がる。
それは少女マンガとしては致命的なんだと思う。やはり少女マンガの主人公はあくまでも少女なのだから。
加えて、男だから悩む部分、特に自立云々はやっぱりBLだから盛り込める要素かと思う。
こういう事を言うと、とても男女差別的になるのだけど、少女はいわゆる「守られる存在」と考えているので(あくまでキャラクターとしての「少女」はって事は強調しておく)そうなるとやはり一人前の大人になるという意味が変わってくる。
「大人になる」という過程で起きるドラマはやはり男女では違うのだ。
そういう意味で言うならロマンチカはよく出来てると思う。
美咲がウサギさんに釣り合おうと必死になって頑張ったり。
前後で矛盾してしまうけど、純情ロマンチカは美咲の性別は変えられる。だけど変えてしまうと今ほど面白くはない。
そうしたって物語としては問題ないけど、面白みはそうしない方が高い。
つまりそういう事。
私見ながら僕はそう思うのです。
……でもやっぱりエゴイストが好き。